知らなきゃ損!釣りの楽しさとシロギスの美味しさ!

私が釣りを初めてしたのは小学校1年生の時でした。

みなさんどうでしょう。私の釣りへのきっかけ

家の前に用水路が流れており、父がそこでフナ釣りを教えてくれたのです。小麦粉を水で練ったものを針につけて、浮きがこうなったら竿を立ててと、父が優しく丁寧に教えてくれました。

その日に3匹ものフナを釣ることができた私はウッキウキで、バケツに入れたフナを家に持ち帰り母に自慢し、褒められて有頂天になりました。家でフナを飼う!と言い張りましたが、夕方には用水路へ放流させられ、泣きました。

それからは毎日のように釣りに没頭していきました。学校から走って帰ってきて、小麦粉を練って家を飛び出して、暗くなるまで釣っていました。私のプッシュで友人たちも釣りをはじめ、どんどん釣り仲間が増えて楽しさも比例して増していきました。

中学に入ると部活が忙しく、なかなか釣りをする機会に恵まれませんでした。たまに父とアユ釣りに行った程度です。高校時代もしかりで、徐々に釣りとの縁がなくなっていってしまいました。

大学を卒業し就職すると、週末の過ごし方を考えるようになりました。趣味としてのソフトボールが盛んな会社だったので、月に2日程度はソフトボールの試合に参加していました。

ふとある日、「そうだ、釣りをまた始めようかな」と思いついたのです。そのころには家の前の用水路が整備されてしまっていて、魚はいなくなってしまっていました。

海にいるだけで幸せな釣り

家から車で数分のところに太平洋が広がっていましたので、「海釣りを始めよう」と、釣り道具を揃えました。それからは、毎週末、釣り三昧の生活が始まりました。

金曜日の仕事帰りに釣具屋へ立ち寄り、仕掛けやエサを買い、翌朝は4時起きで海に出かけ昼間で釣りを楽しんで帰宅するというリズムです。

久しぶりの本格的な釣りで楽しくて仕方ありませんでした。平日の仕事中にもネットで釣り情報をチェックし、週末の天気も非常に気になる毎日でした。

まだ暗いうちに海へ出かけ、地平線が少しずつ明るくなるのを車の中で待ち、それから道具を用意して砂浜に立ちます。砂浜の空気がピンと張ってるように感じ、少しずつ昇る太陽の温かみと潮の香りがとても心地いいです。

自分一人で大自然(魚)に立ち向かう感じがして、わくわくが止まりません。仕事で何かあっても、恋愛で何か悩んでいても、海にいるその時間だけは全てを忘れさせてくれます。

自分にとっては最高のリフレッシュです。

釣り人の特権!シロギスの美味さ!

釣りのターゲットはシロギスです。とはいっても狙っていない外道(げどう)もいろいろ釣れてしまいますが、外道はリリースしています。

初めの頃は何が釣れても楽しかったので、シロギスではなくても良かったのですが、徐々にシロギス一本にターゲットを絞っていきました。その理由は3つあります。

1つ目は、シロギスが釣れた時の「引き」

強くブルブルを一気に仕掛けを吸い込むその「引き」に魅了されました。砂浜から釣れるほかの魚とは全く違う強烈な引きなので、「あ!シロギスが掛かった」と釣り上げる前にわかります。竿を通じて伝わるあの引きが、釣り人の大きな醍醐味ですね。

2つ目は、シロギスの美しい姿

わずかに透き通った淡いクリーム色の魚体が、太陽にキラキラと光り輝くのですが、その美しさは感動を覚えます。釣りをしない方は、魚といえばスーパーに並んでいる姿を見る程度だと思います。もしくは水族館などで。スーパーで見かけるシロギスは頭もついていませんし鮮度もいまいちなので、あの「光り輝く」イメージは想像できないでしょう。水族館でシロギスを目にする機会はほとんどないと思うので、ピチピチと生きた状態の美しい姿は知らないはずです。釣りをする人だけが知っている「魚の美しさ」ですね。

最後の3つ目は、「新鮮なシロギスの美味しさ」

釣りたての魚は何でもおいしいですが、シロギスは数ある魚の中でもトップクラスの美味しさです。個人的には食べたことのある魚の中で一番おいしいと思っています。

大きめのものは刺身や塩焼きで食べます。白身が淡白で上品なほのかな甘みを感じます。魚臭さは全くと言っていいほどありませんので、老人から小さな子供まで誰にでも喜ばれると思います。

その他のサイズはやはり天ぷらです。天ぷらが絶品なのです!ほくほくのクセの無い白身をカラッと揚げて塩や天つゆで食べると、あまりの美味しさに箸が止まらなくなります。

大げさではなく本当に永遠に食べられてしまう感じです。100匹とか大量に釣れた時には、さばいて揚げるだけの状態にして親戚やお隣さんへ配ります。このシロギスだけは(!?)、どこへ配っても非常に喜ばれます。

砂浜に立ち、潮風の香りを感じているだけでリフレッシュできる私には、釣りがぴったりの趣味です。魚との駆け引きも楽しいですし、食べても最高に美味しい!こんな趣味なかなか無いですよね。
全く飽きることなく数十年続けてこれましたので、これからも足の動く限りはこの趣味と付き合っていこうと思っています。