回線速度の上り下りを知って快適なネット環境を

回線速度を快適にして動画やゲームを楽しもう

インターネットを快適に楽しむためには回線速度(通信速度)が重要になります。

速度が遅いとページの読み込みに時間がかかったり、動画サイトの動画が上手く再生されないといった不具合が起こってしまうからです。

回線の種類や回線速度の仕組み

もちろん、不具合の原因にはパソコンの性能やサイト側に問題があるケースもありますが、回線速度が遅いことが原因になる場合も少なくありません。

ですので、自分が利用している回線がどれぐらいの速度なのかを知っておくことは、不具合の原因を見つけたりインターネットを快適に楽しむために重要になってくるというわけです。

自分が利用している回線の速度について知るためには、まずその回線が最大でどれぐらいの速度なのかを知っておく必要があります。

光回線とモバイル回線

インターネット回線には、光回線やモバイル回線などがありますが、それぞれに最大速度が違うのです。

まず光回線については、最大1Gbps(1000Mbps)というのが最も主流であり、その他にも2Gbps以上の超高速回線も存在します。
そしてモバイル回線については、最大200~700Mbps程度となっており、光回線より速度は遅くなります。

また、この「最大~bps」というのは広告などでよく見られるものですが、これはあくまでも理論値であり、実際にそれだけの速度が出るというわけではありません。

インターネット回線では、最大限の努力をするといった意味の「ベストエフォート」と呼ばれる方式をとっており、速度を保証しないため「最大~bps」といった表記になっているというわけです。

なので光回線で最大1Gbpsといっても、実際にはその3割以下の速度しか出ないのが普通だと言えますし、モバイル回線の場合も同様のことが言えます。

ネット回線の仕組み

では、なぜ実際には最大値の3割以下の速度しか出ないのかというと、それは、一般的なインターネット回線というのは一つの大きな回線を複数の人で分け合っているという仕組みになっているからです。

例えば最大1Gbpsの光回線の場合は、その1Gbpsを最大で32の回線に分岐させて各世帯に送られています。ですので、その32の回線で同時にインターネットが使用されれば、平均で30Mbps程度(1Gbps÷32)の回線速度になってしまうと言えるでしょう。

ただしこれは最も混み合った状態の数値なので、それほど回線が混んでいない場合は100~300Mbps程度の速度を出すことが可能です。

スピードテストと回線速度の目安

自分が利用している回線の速度を知るためには、スピードテストを行う必要がありますが、ンターネット上にはスピードテストが出来るサイトが多く存在するため、回線速度を知りたいときはそれを利用すると便利です。

下り、上り、PING値の読み取り方

インターネット上のスピードテストには、「下り」と「上り」、そして「PING値」の3つが測定出来るものがありますが、主に重要となるのは「下り」の値です。

「下り」はダウンロードの速度であり、ページの読み込みや動画再生などに影響してくる数値になるため、ネット閲覧や動画を楽しむといった普通の使い方をする場合に重要になる数値だと言えます。

また「上り」はアップロードの速度なので、動画をアップする場合などに重要ですし、「PING値」は応答速度のことなので、オンラインゲームなどで大切になってくると言えるでしょう。

では、普通の使い方で重要になってくる「下り」の速度はどれぐらい出ていればいいのかということについては、実はそれほど速い速度は必要ない場合が多いと言えるでしょう。

例えば動画サイトの動画を再生する場合だと、HD1080pという高画質動画の場合でも5Mbps程度の速度が出ていれば再生可能だと言われています。

そして4Kと呼ばれる超高画質動画の場合でも20Mbps程度あれば再生可能だとされているため、動画に関して言えば、20Mbps以上あれば大抵の動画再生が出来るということが言えるでしょう。

ですので、動画閲覧などの普通の使い方をする限りであれば、何百Mbpsといった回線速度は特に必要ないということです。
ただし高速通信が売りである光回線やモバイル回線の場合でも、状況によっては数Mbpsかそれ以下の速度しか出ないという場合もあります。

ですので、動画再生の調子がおかしいといった場合は、スペードテストのサイトで通信速度を調べてみるとよいでしょう。

また「PING値」に関しては、標準的な数値は35~50mとされており、数値が小さいほど応答速度が速いという意味になります。
普通にインターネットを使用する場合は標準的な数値内であれば問題ありませんが、オンラインゲームを行う場合は、より速い数値である10m以下という「PING値」がお勧めです。