チーム名も面白い【和太鼓集団drumTAO】とは

新エンターテイメントを生み出したTAO

現在、世界各国で活躍をしている、和太鼓集団であるdrumTAOは、和太鼓の文化を現代に引き継いだチームであると言われています。

新エンターテイメントを生み出したTAO

和太鼓というと、ふんどし姿にはちまきを巻いた風貌で演奏をするというようなイメージであり、迫力はあるものの、近代的ではないと思われています。

太鼓ではなくドラムを取り入れた音楽が増えてくなかで、和太鼓の可能性を見出だし、今では日本だけでは世界中でその魅力を披露しています。

drumTAOは、近未来的な衣裳を身にまとい、大きな太鼓だけではなく、小さな太鼓などを利用して連弾という何人ものメンバーが横に並び、左右の太鼓も利用しながら演奏するというような手法を用いたり、ダンスを取り入れながら演奏をしたりと、パフォーマンスを取り入れた演奏が特徴です。

ただ太鼓を叩くのではなく、躍動感のある演奏であるため、そのパフォーマンスを太鼓演奏という言葉だけでは表すことが出来ないのです。
drumTAOの実力に惚れた著名人も数多く、華やかで個性的なTAOを象徴するような衣装はデザイナーとして世界的に有名である、コシノジュンコ氏が手掛けています。

また、舞台演出を宮本亜門氏が手掛けたこともあるなど、TAOの活躍に魅せられた著名人がTAOの舞台に続々と共鳴しています。

最近では、近未来の乗り物と言われているセグウェイを取り入れたパフォーマンスや、プロジェクションマッピングを取り入れた演出などますます和太鼓とは無縁のようなものまでも、TAOのパフォーマンスとして取り入れています。

常に進化し続けるdrumTAOは、和太鼓や笛などの日本の文化を後世に残すために、派手なパフォーマンスで魅了していきます。

また、TAOのメンバーは、和太鼓だけではなく、三味線や笛など多方面の技術を身に付けなくてはなりません。TAOのメンバーは和太鼓係り、三味線係りなどというものはなく、曲によって与えられる楽器も役割も異なります。

そのため、どのメンバーも主役になれますし、裏方として主役をサポートする役割なども担っているのです。舞台の中央にいるのはいつでも座長というわけではないというのも、TAOの演出の面白さであると言えます。

drumTAOの努力とは

今では世界各国にまで和太鼓の魅力を伝えているdrumTAOですが、それらは完璧なまでのパフォーマンスと、常に進化し続ける演出にあると言えます。

そのTAOのパフォーマンスを完璧にまで引き上げているのは、メンバー全員が多大な努力をしているところにあります。

drumTAOのメンバーになるためには、厳しいオーディションをまずは勝ち抜かなくてはなりません。

オーディションを突破したものは研修生として受け入れられ、研修生の間は給料もなく、携帯電話なども禁止となっています。

実は、drumTAOのメンバーは、大分県の九重で集団生活をしています。

研修生も集団生活を行わなくてはならず、これまで当たり前だった携帯電話やパソコンなども没収され、外部との関わりが遮断されます。

メンバーとなり、経験値を積むことでパソコンなどは利用できるのですが、まずは集団生活のなかで、drumTAOとして成長を求められます。

また、drumTAOのメンバーは、朝からランニング、腹筋などのトレーニング、更には太鼓の打ちっぱなしなどを毎日全体で行わなくてはなりません。
毎日メニューが決まっており、それは海外で公演をするときにも例外ではなく、男女同じようにトレーニングを積む必要があるのです。

TAOというのは、ハードな公演内容となっていますので、強靭な体が求められます。
女性ファンが多いのも、その屈強な体に見惚れてしまうほど、毎日のトレーニングでつけられた美しい筋肉が自慢のメンバーが多いからでもあるのです。

しかし、魅せる筋肉は演奏には欠かすことが出来ず、その筋肉を利用した腹筋太鼓なるものもTAOの魅力となっています。

大きな太鼓を目の前に、仰向きになり、足で太鼓を抱えたような状態から起き上がり、腹筋運動を止めたような状態で演奏をし、演奏がストップするとその状態で待機をする。

この演奏が出来るメンバーは男性の限られた人だけです。日頃の努力が演奏だけではなく、パフォーマンスに役立っているのです。

drumTAOには演出家もいますが、実はパフォーマンスは全て与えられたものではなく、メンバーが考えながら作り上げていきます。

旗を振りながらもパフォーマンスなども、メンバーの考案によって生み出されたものであり、与えられたものを練習するのではなく、トレーニングのなかから作り出すことで、息の合った完璧までのパフォーマンスが実現します。