失敗しないパソコン用ディスプレイの選び方

デスクトップパソコンでは、ディスプレイが必要であり、パソコンを購入する際にセットになっていることも多いと言えます。

しかし、ディスプレイが故障して買い替えが必要になったり、ディスプレイにこだわりたいなどの理由により初めからパソコンとは別に購入するという場合もあるでしょう。

そこで知っておきたいのは、ディスプレイの選び方です。

パソコンディスプレイのサイズや画面の仕様

チェックしておきたいポイントとしてまず挙げられるのは、サイズや形に関することです。

サイズについては、15~30インチなどのタイプがあり、サイズが大きいほど作業スペースが広くなりますし、動画なども大画面で楽しむことが出来ます。

しかし大きいサイズのものは場所を確保する必要がありますし、作業内容によってはサイズが小さいほうが便利な場合もあるため、用途に応じて選ぶ必要があります。

形については、横幅が狭いスクエアタイプや、横幅が広いワイドタイプがあると言えるでしょう。

スクエアタイプは、横縦の比率が5対4となっており、横幅が狭いためデスクなどの狭いスペースに収まりやすいという特徴があります。
そしてワイドタイプは、横縦の比率が16対9や16対10になっているものが主流であり、作業領域が横に広いため複数の画面を表示する際などに便利だと言えるでしょう。



次にチェックしておきたいポイントは、画面の仕様に関することです。

ディスプレイの画面には、光沢に関する種類があり、グレア(光沢)とノングレア(非光沢)の2種類が知られています。

グレアは、色の鮮やかさやコントラストの高さといった画像表現に優れていますが、表面にツヤがあるため光が映り込んでしまうという欠点があります。

一方のノングレアは、光の映り込みを防ぐために特別な表面加工がなされたものであり、グレアと比べると画像表現が劣る場合がありますが、映り込みを抑えられたり目の負担を軽減出来るといったメリットがあると言えるでしょう。

その他にチェックしておきたい画面の仕様に関するポイントとしては、解像度や応答速度があります。

解像度は、フルHDである1920×1080が主流であり、この数値が大きいほどきめ細かな表現が可能となります。そして応答速度は、画面の色を切り替える速度のことで、現在は8m以下が主流となっていますが、数値が小さいほど残像が残りにくくなります。

液晶ディスプレイの駆動方式や入力端子

液晶ディスプレイの駆動方式

液晶ディスプレイには、駆動方式によってTN・VA・IPSという3タイプが存在します。

まずTNは、応答速度が速いことがメリットですが、視野角(キレイに見える角度の範囲)が狭いというデメリットがあります。

そしてVAは、黒色の表現やコントラストの高さに優れていますが、視野角はIPSより劣ると言えるでしょう。

さらにIPSは、視野角が広くて色もキレイに表現出来るのがメリットですが、TNやVAと比べると応答速度が遅いのがデメリットだと言えます。

現在の主流はIPSとVAですが、TNは応答速度に優れているためゲーム用の需要がありますし、価格も低価格だという魅力があると言えるでしょう。
またVAは、応答速度や視野角などにおいてIPSとTNの中間的な性能と言えますし、動画を観るのに適していると言われています。

入力端子について

次に、入力端子についてはDVI・D-Sub・HDMIという3種類があります。

DVIは、主にデジタル信号を扱う端子であり、DVI-D(デジタルのみ)とDVI-I(デジタルとアナログの兼用)などがあります。

D-Subは、アナログ信号を扱う端子であり、他にもVGA端子やアナログRGB端子と呼ばれることもあります。そしてD-Subは、ピンの数によって規格が異なりますが、ピンが15本あるD-Sub15と呼ばれるものがよく使用されていると言えるでしょう。

HDMIは、デジタル信号を扱う端子であり、ケーブル一本で映像と音声を伝送出来るという特徴があります。そしてHDMIは現在の主流の端子であり、新しく販売されたディスプレイやパソコンの多くで採用されている規格だと言えるでしょう。

また入力端子は、パソコンの本体側とディスプレイ側で同じ規格のものに揃える必要があるため、ディスプレイを購入する際はその点も注意しておく必要があります。

現在のトレンドになっているディスプレイとしては、4K対応モデルやフリッカーフリーモデルのものがあると言えるでしょう。
4K対応モデルは、画素数がフルHDの4倍あるのが特徴であり、高精細な表現が出来ることが魅力となっています。そしてフリッカーフリーモデルは、バックライトのちらつきを意味するフリッカーをなくしたり、ブルーライトを軽減したものであり、目が疲れにくい工夫がなされたモデルとなっています。