今こそ第二世代GT-Rを買うべき

第二世代GT-Rを買うべき理由

第二世代スカイラインとは1989年に誕生したBNR32からBNR34までの3つの車種を指します。

第二世代GT-Rとは?

無論すべてMT車で左足でクラッチを切り、右足でブレーキからアクセルまで…とAT車が多くなった今では考えられないくらいアナログで、尚且つ高度な操縦をする必要があります。

ですがあの人馬一体感。背中がシートに押し付けられる加速感。
そしてそのスピードが不安にならないステアリングとブレーキ性能。
それら全てが究極にまで極まった車こそが第二世代GT-Rです。

レースにただ勝つことを。車をより早く前に動かすために作られたRB26DETT。V8やV6なんかではない漢の直列6気筒のエンジンはまさに獰猛な狼そのものでした。

またそのエンジンの力を地面に伝える駆動系も当時としては最新のアテーサシステムにより4輪全てが前へと走り出します。そしてブレーキ性能。
BNR32では充分ではなかったそのブレーキもBCNR33からブレンボに変わったりと何度も改修されました。
BNR32はコーナーではアンダー気味とはいえ4WDとその軽さから抜群の走破性能を誇っていましたが、直進性能に関しては不安がありました。

そこでホイールベースを伸ばし、より車体を大きくしたBCNR33が登場します。
このBCNR33は4ドアGT-Rがあったりとかなり色々と特殊な立ち位置です。

某漫画ではR33を批判していましたが、あれは峠という特殊なステージであり本来のサーキット性能は抜群です。
ですが流石に車体を大きくし過ぎたのでしょう、このあとBNR34が登場した際、少し小柄な丁度R32とR33の間くらいのボディサイズに収まりました。

これが最後の第二世代GT-Rとなり爆発的人気を博します

ヘッドライトは釣り目になり、よりシャープな洗練されたデザインとなり、伝統的な丸目四灯もデザインが凝った事でよりスポーティに見えます。

また最大トルクも40.0kgf·mをオーバーし、低回転域でのトルクがより太くなっているのも特徴です。

車内はMFDと呼ばれるモニターが設置され近未来感溢れるものとなっています。これはR32、R33ではアナログな三連メーターから進歩し様々なデータがリアルタイムで確認できます。
まさにR34は日産の本気と言っても過言ではないでしょう。

買うべきとは言えGT-Rは高い!?

GT-Rが欲しくなってきて中古市場を見るとびっくり。

なるべく中古車とは年式が新しくて走行距離が短いのがいいものです。
ですが、この中で新しいBNR34は安くても500万。つい最近のオークションでは1000万越えをしました。
これではGT-Rは夢のまた夢…。

いえいえ諦めてはいけませんよ。
GT-Rには「風評被害」や当時の日産の失態によってなぜか安く買える車があるのです。
それらがBCNR33。

1995年にデビューを果たしたこの車は何故か不人気車種と言ってして名を刻むことになります。
非常に大きなその車体はR32から入った人を「R33はデブだ」「遅くなった」と外見が不人気だったわけですね。

次に日産の不祥事ともいえるこの事件もR33不人気に油を注ぎます。

1995年、とある車雑誌の動画にレーシングドライバーのドリキンこと土屋圭市氏が日産の広報車に怒った事件である。

事件の詳細としては、当日土屋氏が筑波サーキットにて本来乗るべきだった車がトラブルで断念した際、自分の愛車でもあるR33V-specをサーキットに持ち込み、日産の広報車であった「普通の」R33とレースをすることになった。

結果としては事件ともあるように「普通の」R33がV-specに圧勝してしまうのである。

これはおかしいと騒ぎになり調べたところ、この日産の広報車には「車高が低い」
「キャンバー角が付いている」「ブースト圧が高くなっている」など広報車なのに市販車とは違うチューンがなされていたのだ。

つまり日産は視聴者たちに他メーカーとのレースにおいてズルをしていた。ということになる。

また先ほども書いた通り「漫画でコテンパンに批判された」というのもR33不人気に拍車をかけた。
これが私としては大きな決め手なのではないかと思う。

車を運転出来ないが車好き…これは中学生や高校生に多いものです。
となると、彼ら少年たちが多くの車の情報を手に入れるバイブルが「漫画」だった訳です。

そしてその少年たちは漫画に描かれている「R33は失敗作だ」という印象を強くし、今現在ここまでの不人気車種となってしまったのではないでしょうか。

ですがR33はR32で弱点だったアンダーも直進性能、車体の剛性も比べ物にならないほど進化しています。

「マイナス21秒ロマン」という言葉が表すようにR33はR32よりも速く、そして安全な車になっており広報車のチューンがなくともその走りは本物です。
相場でも大体200~300万とローンを組めばなんとか買えそうなR33。
今こそR33を見直すべきなのではないでしょうか?