宝塚歌劇団のいろんな楽しみ方
日本に数ある劇団の中で、創立して100年以上、それは宝塚歌劇団です。女性だけの生徒が演じる舞台は、多くの人を魅了してきました。
劇団として他の団体とは異なる部分が多く、華やかな世界が広がります。劇場は、兵庫県宝塚市と東京にあり2000人が鑑賞できる国内有数の規模を誇ります。個人ファンから地方からの団体も多いのです。
宝塚歌劇団の組、それぞれの特徴
宝塚歌劇団は、組が5つあり公演を順番に行うのが基本になります。
1つの組が約1ヵ月劇場で公演すれば、次は他の組が公演をします。
宙組が加わり5組に
ファンからすれば、1ヵ月ごとにいろんな作品が観れるのもうれしいです。そんな組も、20年前は4組しかなく花、月、星、雪が長く続きました。
しかし、東京の宝塚劇場が1年を通して公演を行うため4組では追い付かなくなったそうです。そこで、劇団は1組増やす事にして誕生したのが宙組になります。
宙組という名称は、一般人から応募して決定しましたが1番多かった名称は虹組だそうです。虹組にする案が進んでいましたが、劇団を宇宙に飛び立とうという意見から宙組に決定しました。
ダイナミックな宙組
宙組は、結成当時に他の4組から選抜された生徒を集める事にします。身長が大きな人が多く、ダイナミックな舞台が特徴です。また、宙組は良く食べる人も多く差し入れの菓子は、あっという間になくなります。
20年経った宙組は、今や宝塚の舞台を輝かせる組になりつつあるようです。
宝塚歌劇団は、組構成をバランスよく分けていると言われ人気や集客を考えた人選をします。そして、組には特徴がありカラーも作られています。
美の花組
1番最初に作られた花組は、筆頭になり過去ダンスの上手い生徒がいたため、ダンスの花組と言われていました。しかし、近年はビジュアルの良いトップスター、2番手がいて美の花組とファンが名付けています。
芝居の月組
月組は、大地真央さんや天海祐希さんがいた組になり芝居の月組でした。稽古が厳しいのも特徴で、打ち上げの余興では座布団が飛んでくるほどハードです。
和の雪組
雪組は、日本物作品を公演する事が多く1年を通して和のイメージが強い組です。そのため、日本物の雪組と言われ芝居の上手いトップスターもいました。
躍動の星組
星組は、昔から体育会系色が強く舞台上で激しく動くシーンが多く見られます。稽古の休憩でも、生徒たちは筋トレを行うなど100周年の運動会では優勝しました。
宝塚歌劇団のトップスターは個性が必要
宝塚歌劇団は、1組約70人から80人が在籍しています。1組あるので400人近くの生徒が日々、稽古と公演をしているようです。また、生徒だけでは舞台は成り立たなく演出、脚本を考える先生も約30人近くいます。
生徒は、劇団に入るには宝塚音楽学校を2年間学び卒業した人が入団出来ます。しかし、演出家の先生も劇団の試験に合格して、助手という形で入団するようです。
この試験は、結構厳しいらしく、有名な演出家の人で4回目で合格したケースもあります。中卒、高卒では無理で大学を卒業した人しか、試験を受けられません。
宝塚のトップスター
そんな劇団は、トップスターと呼ばれる生徒がいて数人は目指すようになります。舞台の先頭で演技を披露するのがトップスターで、野球で言うとエースや4番になるようです。
トップスターは、昭和50年前後に生まれた名称らしく、宝塚の特徴です。昭和50年前後のトップスターは、やはり関西出身の人が多く、また、在籍生徒も多かったです。
宝塚の大ヒット作品、ベルサイユのばらでは、四天王と呼ばれたトップスターは大阪2人兵庫2人になります。その後、トップスターは、東京や神奈川県から生まれています。
宝塚人気が全国に
理由としては、ベルばらのヒット以来宝塚歌劇の関東人気が上がり入団希望者が増えた事です。昭和50年以前は、音楽学校を受ける生徒は、競争率が5,6倍になり50名募集で300人ほどになります。
しかし、昭和50年以降は、1,000人前後が受験するようになり、全国区となりました。
そして、平成になると、関東出身者が増えて現在、宝塚歌劇団の生徒の約4分の1は東京出身者です。
また、トップスターは、個性が重要視されてカリスマ度、ファンアピールなども求められます。公演の人気に関わるポストであるため、トップスターは大変です。
今のトップスターは、昔に比べて小粒などと言われていますが、そんなことはなく、とっても個性的な人もいます。
星組のトップ紅ゆずるさんは、大阪出身であるため笑いのセンスは抜群です。公演に来た観客を楽しませるユーモアを持ち合わせ、面白いトップと評判になります。
また、月組のトップ珠城りょうさんは、学生時代スポーツをしていた生徒です。そのため、体格も良く男性的な感じが魅力です。珠城さんは、性格も良く劇団の中でも人望があるトップスターなのです。
なんとなく興味はあるけど、行った事無いなぁという方、ぜひ一度足を運んでみてください。何も分からなくても、きっと何か感じる事ができる、それが魅力だと思っています!