見て欲しいホラー映画「ゲット・アウト」3つの魅力

ホラー映画『ゲット・アウト』について

2017年にアメリカで公開されたホラー映画です。
ホラー映画好きなら、ぜひ見て欲しいですね。

ゲット・アウトの評価

ホラー映画のジャンルではありますが、スリラー、サスペンス寄りの内容とはります。ホラー映画ながら、監督・脚本はアメリカの人気コメディアンという、異色の作品です。

かなりの低予算で作られていながら、本作は批評家から極めて高い評価を受けています。

笑いどころもあるし、恐ろしさもある上に、観客を思考へと誘う作品だ。『ゲット・アウト』は鋭い社会批判をホラーとコメディを融合させた見事な娯楽作品に仕立て上げた。

などと批評家から評価を受けており、全米No.1大ヒットを遂げました。日常に退屈し、スリルを味わいたい方にぜひおすすめをしたい作品です。


ゲット・アウトのあらすじ

ニューヨークに暮らすアフリカ系アメリカ人の写真家クリスは、ある週末に白人の彼女ローズの実家で過ごすことになりました。

ただ、ローズは両親に彼氏が黒人であることを伝えておらず、「両親は差別主義者じゃないし、父は3期目があればオバマに投票するような人」だというが、クリスは若干の不安を払拭できずにいます。

それでもローズの実家に到着した2人を迎え入れてくれた彼女の両親は、クリスの不安とは裏腹に、過剰なまでの歓迎を受けます。

しかし、黒人の使用人がいることに気がついたクリスは妙な違和感を覚えます。
その夜中、どことなく落ち着かないクリスは、ローズと共にしていたベットを抜け出し、煙草を吸いに屋敷の外に出ます。

すると、庭を猛スピードで走り去る使用人や窓ガラスに映った自分の姿を見つめる家政婦を目撃し、その恐ろしさにクリスは動揺します。


翌日のローズの亡き祖父を讃えるパーティに多くの知人が集まるが、なぜか白人ばかりで気が滅入ってしまうクリス。
その中に、唯一のどこか古風な黒人の若者を見つけたクリスは、その彼に話しかけます。なぜか会話がかみ合いません。

なぜか見覚えのある黒人の若者の写真をスマフォでさりげなく撮影すると、フラッシュが光った瞬間、その黒人の若者は鼻から血を流しながら急に豹変。「出ていけ!」とクリスに襲い掛かってきます。

“何かがおかしい”と感じたクリスは、ローズと一緒に実家から出ようするが・・。

導入という事で、あとは、見てのお楽しみです。

ゲット・アウトの素晴らしい3つの魅力とは

この作品には3つの魅力があります。

1つめの魅力は、各キャラクターの不気味さ

白人の彼女ローズの家で登場する、家族、使用人、来客。一見普通の人達ですが、関わるにつれ、物語が進むにつれ、どんどん不気味さが現れてきます。

行動や言動の端々に違和感を感じるのです。普通に見えていたけど、何かがおかしい、、、。違和感に対する恐怖に、ぞくぞくさせられます。

2つめの魅力は、張り巡らされた伏線

この作品は黒人差別を大きなテーマとしていますが、作品内に出てくるたくさんのモチーフやアイテムが先々の展開の伏線になっています。

見進めていくうちに、さっきのこれはこういった意味だったのか、と気づけるようなものもあり、驚かされます。2度3度と見返したくなる作品です。

例えば、冒頭のシーンでローズの実家に向かう途中、ローズの車で鹿を跳ねてしまいます。なぜ鹿なのか?それには理由、伏線があります。

鹿=”Deer”は「彼女を作ろうとして失敗する男」のスラングであり、さらにより単純にいえば「鹿狩」=Deer Hunting、「文化として殺される対象」という黒人の歴史に類似した存在でもあります。

先々のストーリーを見進めると、なるほどと思える伏線です。

また、鹿を跳ねた際に警察にローズだけでなく、助手席にいたクリスの身分証明書も提示を求められます。ここでローズはクリスの身分証明書の提示を求められたことに対して大きく反発します。

このシーンではあくまで警察の差別的対応に彼女が怒り抵抗した、クリスを守ろうとした行動に思えますが、実は他の理由があります。

これもこの先の展開の伏線なのです。このような伏線が、たくさん散りばめられており、こういった伏線を拾うことも楽しみながら見ることができます。

3つめの魅力は、スリル

物語のスタートからかなり不穏な空気を漂わせる展開ですが、畳み掛けるように、怪しい出来事が重なります。

ストーリーが進むにつれて、得体の知れない不安感が強く表現され、ドキドキさせられます。主人公が周囲の人間に感じる不信感が、とてもよく表されています。

この作品は、静かな恐怖、違和感、不信感をとてもよく表現した作品です。もし何の映画を見ようか迷ったら、ホラー映画に抵抗がなければおすすめです!