ホテルの裏側とウォーターベッド販売
いろんな業界を見る事で世間を知る。今回はアルバイト2つの経験談です。
一流ホテルの裏の顔
某有名ホテルで事務のアルバイトをしていたことがあります。ホテルといえば、キラキラとしたラウンジや、高級志向のバーやレストランなど、華やかでゴージャスなイメージで、何となく憧れの対象でした。
そんなホテルでの事務の仕事をハローワークで見つけ、応募したものの、特に学歴も経験もないわたしが採用されるわけないなぁ、と思いながらダメ元で受けたのです。
が、結果はまさかの採用。
「なんで?」と思いましたが、理由はすぐに分かりました。
ホテルが華やかなのはお客さまから見える場所だけです。仕事場だった事務所には窓もなく、壁もうす汚れていて、小さなスペースに職員が大勢いて、息が詰まるようでした。
そのうえ、仕事内容も、経験の浅いアルバイトに任せて良いの?と突っ込みを入れたくなるような内容で、正社員とほぼ変わらない経理の仕事までさせられていました。
仕事量の割に、人手が圧倒的に足りないのです。猫の手ならぬアルバイトの手も借りたいくらいだったのでしょう。
そして、ホテルの従業員はプライドの高い人が多かったです。正社員は特に、面接に容姿端麗という項目でもあるのか美形揃いでした。
アルバイトなど鼻にもかけない、という態度を取られたこともありますし、事務だったわたしなどはまだマシなほうで、清掃員とはすれ違っても挨拶すらしていませんでした。
華やかなホテルの裏の顔を見てしまった感じです。
ウォーターベッド展示会の受付け
さて、ホテルではそうそう導入していないでしょうが、友人から誘われてウォーターベッドの展示会の受付のアルバイトをしたことがあります。
仕事で受付は常時やっていて、基本的なことは知っていたので来店者に名簿に記入して頂いたり、帰りに記念品をお渡ししたりと、特に苦労もなくこなしていました。
主にウォーターベッドが展示されていたのですが、もちろんウォーターベッドなど使ったことも寝たこともなかったので、休憩時間やお客様のいない時間帯は社員の方が色々教えてくれました。
ダブルベッドは二人で使うものなので、半分半分で水の量、硬さ、スプリングなどが調節出来るとか、ウォーターベッドはとても重量があるので、搬入できるお家の条件があるとか知らなかったことだらけで目から鱗でとても面白かったです。
そしてある日有名なサッカー選手が女性のタレントさんと一緒に来店!
皆もう興奮しまくって(もちろん表には出しませんが)接客の社員もいつもより力を入れて営業していたら、いきなりそのサッカー選手がベッドにダイブ!!
これには営業の方も私たちも、そして一緒に来たタレントの女性も引きました・・・。
が、しかし、そこはまぁ、気を取り直して、頑張って接客!そして熱心な営業のお陰で無事購入して頂き、サインも戴いて社員の方は喜んでましたね。
自分の家には決して入れることの出来ないウォーターベッド、沢山寝かせてもらってお嬢様気分も味わい、自分の知らない世界を色々学んで楽しいアルバイトでした。