ドリームキャストって何?ですよね
今となってはご存知ではない方も多いかもしれませんが、ドリームキャストとは、かつてセガが販売していた家庭用ゲーム機です。
※上の画像はネタですから、ドリームキャストではありません。念のため。若い人は信じるんだろうなぁ。
当時は画期的なゲームであった!
1998年に発売されたドリームキャストは、うずまきマークが印象的な白い本体に、インターネット通信が可能なアナログモデムを搭載した画期的なゲーム機でした。オンラインゲームが一般に普及するのはまだ先の話。若干先取りし過ぎた感じも、今からすればありますね。
当時、ソニーはPlayStation 2を2000年に発売、任天堂もすでに1996年にNINTENDO64を発売しており、2001年にはゲームキューブを発売と、家庭用ゲームが活気付いていました。この時代のゲームに思い出や思い入れがある人も多いのではないでしょうか。
そんな中、ドリームキャストはライバルであるNINTENDO64やPlayStation 2とのシェア獲得争いに敗れ、その結果、セガは家庭用ゲーム機から撤退。今現在に至るまでドリームキャストに続くゲーム機を発表していません。つまり負けハード、セガにとっての黒歴史とも言える機種になってしまったのです。
セガと家庭用ゲーム機について
セガといえば、若干ニッチなゲーマーの方にとっては説明するまでもない、ゲームの老舗の一つです。有名なところでは「龍が如くシリーズ」などを発売しています。
しかし、それ以外にも、世界初の3D格闘ゲームシリーズ「バーチャファイターシリーズ」や、実際に戦闘ロボットを操縦しているかのような感覚で対戦ができる「電脳戦機バーチャロンシリーズ」、ゾンビとガンシューティングを結びつけアーケードで一世を風靡した「ザ・ハウス・オブ・ザ・デッドシリーズ」などを作ったメーカーです。
青いハリネズミのキャラクター「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」もセガのキャラクター。
つまり、ゲーム業界においてかなり大きな、そして偉大な業績を残しているメーカーなのです!
しかし、前述の通りシェア争いに負けて以来、国内メーカーの家庭用ゲーム機といえば任天堂かソニーかの一騎打ちとなってしまい、セガがかつてゲーム機を出していた、ということも忘れられつつあると思います。
ドリームキャストは確かに負けハードですが、良質なゲームもたくさんありますし、さらにドリームキャストならではの個性派ゲームも揃っています。
ぜひセガ、そしてドリームキャスト再評価のためにも遊んでみてはいかがでしょうか!
ドリームキャストの名作たち3選
ダイナマイト刑事 2
まずご紹介するのは、ダイナマイト刑事 2!いきなり2タイトル目ですまないところですが。タイトルから溢れるバカバカしいエネルギーがいい味出してます。
アーケード及びセガサターンで発売された前作は、「俺の武器を知ってるかい? モップ!柱時計!コショウ!」のCMで知られるアクションゲームで、ステージにあるものを手当たり次第、武器として使用してテロリストと戦う破天荒過ぎるゲーム内容が魅力でした。
そんな「ダイナマイト刑事」がパワーアップして帰ってきました!今回は豪華客船を舞台に、テロリストとの戦いに挑みます。武器はやはり、マシンガンのような真っ当なものからデッキブラシ、さらにはフランスパンなど、「何それ?」なものも完備。
協力プレイもできますので、ぜひお友達と笑いながらやってみてください!最後にはそんな協力プレイヤーを驚かせるある仕掛けも!
ILLBLEED(イルブリード)
これまでにもなく、そしてこれからもないであろう画期的なホラーゲーム、それが「ILLBLEED」です!
「生還できれば1億ドル」のホラー・テーマパーク「ILLBLEED」に、文字通り命がけでハイスクールのホラー研究会が挑む!
まずこのテーマパーク、ゲーム上で死にます。全然テーマパーク的ではありません。HP的な意味で死ぬこともあれば、ドッキリの仕掛けによってショック死してしまうことも。
そんな中、仕掛けられた罠を回避し、立ちはだかる敵をかわしつつゴールを目指す、というのがこのゲームです。
アトラクションはどれもB級ホラー的な要素満載で、ホラー好きにはたまらない内容になってます。
また、人を食ったようなとんでもないユーモアセンス、「そんなのあり?」みたいなネタもあり、いい意味でB級を大真面目に追求した一本になってます。まさに、ドリキャスらしい一癖も二癖もあるゲームになってます!
Dの食卓2(D2)
狂気に陥り殺人鬼と化した父親の精神世界をさまよう、というシナリオと、その世界観で高い評価を得た「Dの食卓」の続編。なのですが、ストーリーはまったく繋がりがないため、前作をプレイしていない方でも問題なく楽しめます。
ストーリーは、カナダの雪山に墜落した飛行機に乗っていた主人公ローラが、迫り来る怪物と戦いながら脱出を試みるというもの。
それだけ聞くと、それこそB級ホラーのようですが、そんな程度に収まらないスケールとメッセージ性、そして美学を持った、まさに作品と呼べるゲームです。
美しくも絶望的な孤立感を感じさせる雪山の風景、そして人間が「咲く」ことでなってしまう怪物のおぞましさ。
ようやく見つけた生存者が「いつ咲いて怪物になってしまうのか」という恐怖と、切なさ。
ただのホラーゲームに収まらない美学を随所に感じさせる作りになっています。
またシナリオやイベント、演出にもかなり凝っており、そのために容量が多くなったためディスク4枚組という異例の形態で発売されてます。
エンディングにも人類のあり方を考えさせるような深い演出がなされており、非常に考えさせられる一作です。
ゲームバランスなどは、正直あまり良くはないのですが、とにかく表現のために「尖っている」作品ですので、普通のゲームでは物足りない、もっと深い何かを求めている人にはぜひプレイして欲しいです。
以上、ドリームキャストのおすすめソフトの紹介でした。
今、ドリームキャスト本体は中古で安く手に入りますし、ここで紹介した以外にもたくさんの名作があります。
ぜひ、興味を持たれた方はプレイしてみてください!